その範囲、必要とされているスキルと気質、仕事の種類において、
トップマネジメントの仕事は一個人の能力を超える。
経営書や組織論が何といおうとも、優れた経営を行っている企業に
ワンマンはいない。それらの企業はCEOOのチームをもつ。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
ありがとうございます。
『ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方』が
第4版の増刷となり、ビジネス部門ランキング2位に
して頂くことができました。
本書をお読み頂いた多くの方々に心より感謝申し上げます。
ドラッカーは『現代の経営』の中でこう言っています。
その範囲、必要とされているスキルと気質、仕事の種類において、
トップマネジメントの仕事は一個人の能力を超える。
経営書や組織論が何といおうとも、優れた経営を行っている企業に
ワンマンはいない。それらの企業はCEOのチームをもつ。
ピーター・ドラッカー
経営の仕事は、一人の人間が持てる能力を超えるものだから、
経営の仕事は社長一人でできないということです。
今、全国各地で経営に関するセミナーや
勉強会がさかんに行われています。
その内容のほとんどが「社長一人でがんばれ」というものです。
しかし、それは、社長を苦しい方向へ、
そして失敗する方向へ追いやっています。
ドラッカーは「机の上で理論を考えた人」ではなく、
「現場の中で現実を見てきた人」です。
ファーストリテイリング会長の柳井正氏をはじめ、
成長している企業の経営者の多くは
ドラッカーの言っていることを実践しています。
ドラッカーが時代を超えて色褪せないのは、
「一時的な理論」ではなく、「普遍的な現実」を
言っているからです。だから、実際に成果があがるのです。
私は以前、ある会社で経営チームの一人として
仕事をしていました。当時の経営チームの一人ひとりは
皆優秀な人たちばかりでした。一人ひとりが、
今以上に成果をあげようと、骨身を削って
全力で仕事にあたっていました。
しかし、それぞれが日々の仕事をこなすことに精一杯で、
思うような成果をあげることはできませんでした。
事業として成功したにも関わらず、
その後、事業は成長する力を少しずつ失っていきました。
経営チームのメンバーの誰かが大きな失敗
をしたわけではありません。事業が停滞した理由は、
経営陣がチームになっていなかったからです。
そんな経験から、私は
「経営陣は一枚岩のチームであってほしい」
という一心で、コンサルティングの仕事をしています。
将来にわたって会社を発展させていくためには、
数人で力を合わせて経営にあたらなけ ればなりません。
複数の人間が共通の目的のもと、
成果をあげるためになくてはならないものは何か。
それがマネジメントです。 「
マネジメント」というと指示命令をして
部下を動かすことを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、上が指示命令をしなくてもいいようにすることが
マネジメントです。
経営学と経営は違います。
本書は「経営学の本」ではなく「経営(者)の本」です。
学説ではなく現実を描いています。本書の目的は、
より多くの企業がチームによる経営を確立して、
繁栄し続けていただくことです。
本書の内容は、「理論を知るためのもの」ではなく、
「現実を変えるためのもの」です。
一人ではできない経営の仕事を、チームの仕事として
成り立たせることに焦点を当てています。
この本に書かれていることを実践すると、
御社のお客様はさらに増え、
長期にわたって繁栄していくことが可能になります。
御社の力が最大限に発揮されることを願っています。
『ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方』~はじめに~より
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詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
著 者 : ドラッカー専門の経営チームコンサルタント 山下 淳一郎
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー