複数の人間が協力して、多様な課題を同時に遂行する必要が生じたとき、
組織はトップマネジメントチームという骨格を持つように変身しない限り、
組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。
失敗を重ね、停滞し、坂を下る。
ピーター・ドラッカー
事業を成長させていくために
問題を解決すれば良くなっていくー。
私達はそう思い込んでしまいがちです。
問題の解決はマイナスがゼロになるだけです。
問題の解決は現状維持に過ぎません。
社長の役割は「問題を解決すること」ではなく、
「未来をを開拓すること」です。
しかし、社長の所に多くの人が
社長の時間を奪いにやってきます。
社長を翻弄させるかのように、
社長の所に多くの問題がやってきます。
専務や副社長といったナンバーツーの役割は、
ゴールキーパー役と言えましょう。
一方、ゴールキーパーには
取れるボールと取れないボールがあります。
ゴールキーパーが取れないボールは、
そのボールがゴールキーパーに飛ぶ前に、
ほかの誰かがそのボールを阻止しなければなりません。
しかし、阻止すべきボールを阻止してくれる人が
いなければ失点を繰り返します。
ナンバーワンとナンバーツーだけで
経営チームという体制がなければ、
目の前の問題に対処することで精一杯になり、
トップマネジメントの仕事は疎かになります。
トップマネジメントの仕事とは何でしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
複数の人間が協力して、多様な課題を同時に遂行する必要が生じたとき、
組織はトップマネジメントチームという骨格を持つように変身しない限り、
組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。
失敗を重ね、停滞し、坂を下る。
ピーター・ドラッカー
前記したように、社長の所に多くの人が
社長の時間を奪いにやってきますし、
社長の所に多くの問題がやってきます。
社長を雑務から守る助さん格さんがいなければ、
社長は問題に対処する掃除屋になってしまいます。
社長が、その時その時に起こる事象に逐一反応し、
その日その日の問題に対応してしまえば、
トップマネジメンの仕事が疎かになります。
成果をあげるためにはチームワークが必要です。
しかし、ナンバーワンとナンバーツーのそれぞれが、
それぞれの仕事に追われいるだけではチームワークは生まれません。
ナンバーワンとナンバーツーという体制は、
サッカーで言えば、11人必要なところ
4人しかいない状態と同じです。
ナンバーワンとナンバーツーが日々の仕事に
対応しているだけでは事業の成長はやがて停滞します。
経営チームの体制をつくり、経営チームのメンバーそれぞれが、
自分の得意分野に徹することによってはじめて、
事業を成長させていくことができます。
ナンバーワンとナンバーツーだけでは必ず行き詰ります。
事業を成長させていくためには、経営チームが必須なのです。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 | 山下 淳一郎
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーを学びたいとお考えの社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、基本と原則は不可欠です。
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