事業は、リスクを最小にしなければならない。だがリスクを
避けることだけにとらわれるならば、結局は無為のリスクを負うことになる。
リスクは行動に対する制約にすぎない。リスクの有無を
行動の基盤としてはならない。リスクは、リスクの大小ではなく
リスクの性格で判断しなければならない。
ピーター・ドラッカー
それが御社の未来を創る
中期経営計画を発信することが義務付けられている上場企業様は、
既に今頃は、計画づくりに取り組んでおられることと思います。
計画を立てること言うことは、目標を立てるということです。
目標を立てるということは、何にどう挑戦するかを
決定するということです。
新規事業の責任者は「新規事業のために
予算〇〇〇万円が必要です」と言い、それに対して、
CFO(最高財務責任者)は「成功するかどうか
わからないものにそんな投資はできません」と言います。
経営計画は「机の上で資料を作成する作業」ではなく、
「現実の中で事業を成長させる意思決定」です。
それは、異なる見解から一つの共通の考えをつくり出す、
事業上の高度な思考労働であるがゆえに、経営計画を作る時は
トップマネジメントチーム内での対立が起こりやすくなります。
成功することが約束されている挑戦なとこの世にありません。
すべての挑戦にリスクが伴います。具体的な例を挙げれば
「安いからやろう」「高いからやめよう」という
判断基準を基にした決定です。そんな決定でいいのであれば
誰でもできてしまうのではないでしょうか。
どんなに安くても成果につながらなければ意味がありませんし、
たとえ高くてもそれ以上の成果を獲得でれば投資する意味があります。
大事なことは、達成したい目標に向けて有効なのかそうでないのかです。
まさに、経営計画をつくるということはリスクとのせめぎ合いです。
トップマネジメントチームとして、リスクについて
どう考えればいいのか。ドラッカーはこう言っています。
リスクには四つの種類がある。第一に負うべきリスク、
第二に負えるリスク、第三に負えないリスク、
第四に負わないことによるリスクである。
リスクを負わないことが最大のリスクである。
ピーター・ドラッカー
リスクは、リスクの投資額の高い安いでなく、
費用対効果で考えなければ判断ミスをします。
リスクから逃れようとすれば意味にないリスクを
負うはめになります。結局、リスクを負うことに
なるのであれば意味あるリスクを負いたいものです。
それに失敗すれば会社が潰れてしまうようなリスクは負えません。
リスクを負わないということは、挑戦をしないということです。
挑戦を失った会社が伸びていくことはありません。
まさに、リスクを負わないことが最大のリスクと言えましょう。
さらなる発展のために、トップマネジメントチーム内で
次の4つことを共有して意思決定を行って頂ければと思います。
それば、御社の未来を創ることに繋がっていきます。
- 第一に負うべきリスク
- 第二に負えるリスク、
- 第三に負えないリスク
- 第四に負わないことによるリスク
そのような内容を実践的に学べるドラッカーの経営塾
『ドラッカーに学ぶトップマネジメント塾』
を以前、開催致しました。
ドラッカーを学びたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。