トップであろうと、新人であろうと、エグゼクティブであるかぎり、
成果を上げなければならない。
ピーター・ドラッカー
言われた通りに実行する実務者は部課長クラスまで
ほとんどの会社が週に1回程度のペースで、
経営会議を行っているのではないかと思います。
それは長い年月によってある種の軌道となっていると思います。
大事なことは「何を行うか」、その内容です。
売上の話しばかりや事務的な連絡だけでは、
必ず経営会議は形骸化していきます。
仕事に魂を打ち込む社長の指導は絶対に必要です。
一方、取締役という役職に就いていても、
「現状説明に終始し、判断を社長に丸投げしてくる方も
います。また、自分で判断せずに「これはどうすればいいですか?と
社長に質問を投げ付ける取締役もいます。
社長がそんな仕事のやり方を許してしまえば、
経営チームの力は低下するばかりです。
会社の命運を担う一人である取締役が、
逐一社長に考えてもらい、逐一社長から答えをもらい、
逐一社長の指示を受けることに慣れてしまえば、
自分の頭で考える取締役は育たず、
自分の頭で考える取締役がいなくなってしまいます。
それは、経営チームとして死を意味します。
上に指示を仰ぎ、言われた通りに実行する実務者は
部課長クラスまでです。取締役ともなればそうはいきません。
取締役は「誰かに指示を仰いで指示をもらう人」ではなく
「自分で考えて自分の考えを提示する人」です。
取締役の仕事は、正解がないものに対して、
「わが社にとっての適正解を自らつくり出すこと」であり、
「私はこう考えます。理由はこうです。承認してください。」
という仕事のやり方が、標準と言っていいでしょう。
ドラッカーはこう言っています。
トップであろうと、新人であろうと、エグゼクティブであるかぎり、
成果を上げなければならない。
ピーター・ドラッカー
新人であろうと、です。取締役にもなれば、
自分はどんな成果をあげるべきか、
自分の仕事に責任を持つのは当然のことです。
取締役から「暗に答えを引き出そうするとする現状説明」や
「自分の仕事を社長に決めてもらうような質問」があった際、
社長は、その種のものに引きずり込まれないよう
留意して頂きたいと思います。
「単なる現状説明」や「ただの質問」には取り合わず、
「それを考えるのが君の仕事だ。まずは、君の考えを出しなさい。
次回の経営会議で君の考えを出しなさい」と指導し、
暖かく笑顔で突き放して頂きたいと思います。
その時に必要なのは、仕事に魂を打ち込む社長の指導です。
それが経営チームの力を高めることになるからです。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 | 山下 淳一郎
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ピーター・ドラッカー
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