CEOの仕事は、いかに体系的に検討し、
組織化し、最大限の分権化を行ったとしても、
なおかつ一人の人が行うことのできるものとはならず、
一人の人が行うべきものともならない。
ピーター・ドラッカー
会社を成長させていくために
チームとは共通の目的に向けて、力を合わせる集団です。
共通の目的のもとに集った集団である以上、
そこには必ず、リーダーがいます。
経営チームの場合、リーダーは社長とは限りません。
ポラロイドカメラを発明したエドウィン・ランドは、
ポラロイドカメラが世界中で大ヒットし、
一時的にかつ急速に会社が大きくなると、
「自分は経営の仕事には向かない」と考え、
経営チームをつくり、リーダーは、
自分ではなく他の人間にやらせていました。
倒産寸前のアップルに復帰したスティーブ・ジョブズも、
「自分は以前マネジメントで失敗した。経営の仕事はやらない。
商品を開発する仕事に専念する」と決め当時ナンバー・ツーだった、
ティム・クックに経営を任せていました。
ジョブズはトップでありながら、
経営チームのリーダーとして、ワークしなかったのです。
強い吸引力の掃除機、洗練されたデザインの
空気清浄機で有名なダイソンのトップである、
ジェームス・ダイソンは、
「自分が一番貢献できる仕事は開発だ」と考え、
経営チームのリーダーは、
自分ではなく他の人間にやらせていました。
本田技研工業も、元副社長の藤沢武夫氏が
退任の挨拶の時に次のように
述べたことはあまりにも有名です。
「社長は本田だったが、経営者は私だった」
以上のように、経営チームのリーダーは、
必ずしも社長とは限りません。
優れた社長であるほど、自分が会社に
最も貢献できる仕事を選んでいます。
経営チームがチームとして機能しなければ、
事業を成長させ、会社を繁栄させていくことはできません。
一見、ワンマン経営に見える会社であっても、
継続的に伸びている会社は、数人が力を合わせて
経営の仕事にあたっています。
経営チームがチームとして機能していなければ、
事業を成長させていくことはできません。
成功している会社があると、ほとんどのメディアは、
その功績をトップ一人の力によるものとして扱い、
記事を書きます。その記事を読んだ人も、
トップ一人による功績と受け止めます。
会社の繁栄は経営チームがあるかないかに
かかっているにもかからわず、経営チームとして、
スポットが当たられることはありません。
トップも、なぜか自分一人だけで責任を果たそうとし、
経営チームのことはまったく気に留めません。
そもそも、なぜ経営チームが必要なのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
CEOの仕事は、いかに体系的に検討し、組織化し、
最大限の分権化を行ったとしても、
なおかつ一人の人が行うことのできるものとはならず、
人の人が行うべきものともならない。
ピーター・ドラッカー
CEOの仕事とは、トップの仕事という意味です。
トップの仕事をもれなくリフトアップし、
それらの仕事を何人かの人間にやらせたとしても、
一人の人間が統括できるものではありません。
また、一人の人が行うべきものでもありません。
一つひとつの重要な仕事それぞれに責任者が必要なのです。
会社を成長させていくために、明日から経営チームをつくりましょう。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
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