事業について話し合う場をもつ
一つの行動だけが正しくて、他の行動はすべて間違えてしまいます。
自分は正しくて、他の人は間違っていると覆いこんでしまいます。
ふと気づくと、そんな仮定からスタートしてします。
しかも、意見の不一致はよくないものと敬遠します。
ドラッカーはこう言っています。
そして、外に対する成果を見失っているとき、
そのような対立が生れます。
対立は、話し合い場が少な過ぎるか、
話し合うべきことを話し合えていない表れです。
お互いの共通目的に向けて、お互いがお互いの仕事に
どのように協力し合うか、それぞれが確認し合わない限り、
対立の溝は大きくなっていきます。
意味のない対立構造にならないためにどうすればいいのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
一つの行動だけが正しく、他の行動はすべて間違っているという
仮定からスタートしてはならない。
自分は正しく他の者は間違っているという
仮定からスタートしてもならない。
ただし、意見の不一致の原因は必ず突き止めなければならない。
ピーター・ドラッカー
一方、対立のない組織は、意思決定の精度がゆるい点から、
大きな繁栄はあまり期待できません。
大事なことは、「感情の対立」を制し、
「意見の対立」は奨励するということです。
業務ではなく事業について話し合う場をもってださい。
そのためは、「ドラッカー5つの質問」 に
取り組まれることをお勧めします。
ドラッカーは、さらに言うっています。
この問いは、トップマネジメントのメンバー間に考えの違いがあることを
必ず明るみに出す。長年ともに働き、考えを知っていると思っていた者たちが、
突然、きわめて基本的なことで考えが異なることを知って愕然とさせられる。
ピーター・ドラッカー
- 質問1 われわれのミッションは何か
- 質問2 われわれの顧客は誰か
- 質問3 顧客の価値は何か
- 質問4 われわれの成果は何か
- 質問5 われわれの計画は何か
ありがとうございます。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー