ドラッカー5つの質問を知りたい社長様へ
1975年、脳神経外科の医師となった人がいる。
その医師は脳腫瘍の患者を手術した。
脳腫瘍をすべて摘出し、手術は無事に成功した。
しかし、その患者は「寝たきり」の人となってしまった。
その人の病気は何とかできてもその人の生活には何もできないー。
そんな現実を突き付けられたその医師は、
「何のために医療をやっているのか…」という疑問を抱いた。
なぜ、脳腫瘍の摘出に成功した患者がその後、
「寝たきり」になってしまったのか。
当時はまだ手術した後のケアは考えられていなかった。
手術によって体力にダメージを受けた患者は
一定期間療養が必要だ。しかし、そのまま放っておけば、
やがて体が動かなくなり、結果として、「寝たきり」となる患者を
増やす事になってしまっていた。
そこでその医師は、「手術した後、
回復を専門とする病院があれば寝たきり」は
なくなると考えた。そして、その医師はこう決意した。
「リハビリテーション専門の病院をつくって
この世から寝たきりをなくそう」。
リハビリテーションとは、動かなくなった筋力や
関節の機能を回復させるための訓練だ。
2002年に、その病院は開業された。
2016年には患者の在宅復帰率は87%と大きな成功を収めている。
高い回復率の秘訣は、患者の治療をチームであたることと治療法にある。
具体的には、医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、作業療法士等
10人の人間が一枚岩のチームになって一人の患者を診ている。
治療の方法は、食事は病室でとらず全員が食堂でとる。
食堂に自分で歩いていくことも、
リハビリテーションの一環だという。
食堂に自分で歩いていくことが、
筋力や関節の機能を回復させる訓練になるからだ。
ドラッカーはこう言っている。
働くあらゆる者が繰り返すべき究極の問いは、
「自分はいかなる成果について責任をもつべきか、
この組織はいかなる成果について責任をもつべきか、
自分とこの組織はなにをもって憶えられたいか」である。
ピーター・ドラッカー
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ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
会社を改革したい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。
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