事業について話し合いの場を持つ
われわれの事業は何か。この問いはトップマネジメントの
メンバー間に考えの違いがあることを必ず明るみに出す。
長年ともに働き、考えを知っていると思っていた者たちが、
突然、きわめて基本的なことで考えが異なることを
知って愕然とさせられる。
ピーター・ドラッカー
自分の考えを伝えたつもりでも意外と相手に伝わっていないもので
それは向こうも同じことを思っています。
コミュニケーションは手法に走ることはお薦めしません。
コミュニケーションは誠意を尽くして話す以外にありません。
相手の話をじっくり聞くことです。
じっくり聞いて理解することを強くお薦めします。
経営幹部の考えを理解することではじめて、
こちらの考えを理解してもらうことができるのです。
どうすれば説得させることができるなどという
一方的な押し付けはお薦めできません。
コミュニケーションは双方向であるよりも
まず聞き手であることです。
何を聞き、何を話せばいいのか。
ぜひ、事業について話し合う場をもってください。
業務についてではなく事業についてです。
経営幹部がトップと異なる考えをもっていたら、
それは喜ばしいことです。
異なる考えが交わされることによって、
はじめて見えないものが見えてくるからです。
結果として、のちの惨事が予想され、
あとになって起こる問題を未然に回避することができます。
異なる考えの建設的な対立があってこそ、お互いの理解が深まるのです。
意見の対立は必要でも争いは不要です。
経営幹部の考えを理解し、お互いの考えを高めていってください。
ドラッカーは、次のようなヒアリングポイントを教えてくれています。
- 会社は、あなたにどのような責任を与えるべきか?
- その上で、あなたの部門が目標とすべきものは何か?
- それらの目標を達成するために、あなたは何をするべきか?
- 組織として、新たに成果をあげられるものは何か?
- 部門として、新たに成果をあげられるものは何か?
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ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
著 者 : ドラッカー専門の経営チームコンサルタント 山下 淳一郎
出版社 : 同友館 1,600円(税別)
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームをつくりたいとお考えの社長様へ
いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。