人と社会を幸せにすることがマネジメント
時代は変わっていきます。
時代を変えるその主人公は今日も働くあなたであり、
今日も奮闘するあなたの部下です。
現実から得た教訓がやがて知識となります。
知識を活用する人間によって、次の時代が創られていきます。
ドラッカーはこう言っています。
歴史は数百年に一度、際立った転換をする。
しかし、変わるのは瞬間にではない。
社会は数十年をかけて、
次の新しい時代のために身繕いをする。
ピーター・ドラッカー
現代がすでに新しい時代に入ったことは、
きっとあなたもお感じになられていることと思います。
しかし、時代は変わっても変わらないものがあります。
それは、幸福を願う人間の想いです。
なぜ、国と国が争い、人と人が争うのか。
どうすれば人を幸せにする社会を創ることができるのか。
「経済が良くなればすべて良くなる」という考えは、
「お金持ちになれば幸せになれる」という人間の幻想です。
では、何が必要となるのか。
これがドラッカーの問題提起です。
私たちは「マネジメント=管理」だと習ってきました。
そして、「マネジメントとは人を動かすことだ」
と教わってきました。しかし、そうではありません。
マネジメントとは、人と社会を幸せにするエンジンなのです。
ドラッカーはこう言っています。
マネジメントとは、人にかかわるものである。
その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、
強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。
ピーター・ドラッカー
なぜ、会社にはマネジメントが必要なのでしょうか?
それは、会社が生き物だからです。
生き続けるために、事業に生命をもたらし、
組織に力を与えるものが必要だからです。
その役割を担う人こそが、経営者であり、
そこで働く一人ひとりです。
では、会社が生き続けるためにどうすればいいのでしょうか?
会社が唯一生き続ける唯一の方法は、他者を活かすことです。
他者を活かすとは、
「喜んでもらえる人を一人でも多く増やしていくこと」です。
ドラッカーは、それを「顧客の創造」と言いました。