マネジメントの父 ピーター・ドラッカー
マネジメントは、経済に適応するのではなく経済を創造し、もしくは経済を変革するとき、事業をマネジメントしていることになる。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
イージーなノウハウより原則を問いただす
”何か売れるパッケージを考えよう”。”訪問件数を増やそう”。”SEOで検索結果の上位をあげよう”。各社それぞれの状況に応じて、いろいろなことを、様々な角度で考え、多岐に渡る施策を打っています。残念ながらわたしは、前述のような施策で、劇的な成果をあげたという会社をまだ見たことがありません。
成果をあげる前に、どのような成果をあげるのかを考える必要があります。成果は、見込客をつくり、その見込客を顧客にしてはじめて得ることができます。つまり、”われわれの事業は何か。”という問いに向き合い、その問いに対する答えを導き出す必要があります。
加えて、時間は一時も停止することなく、刻々と進んでいます。それは、時々刻々とわたしたちを取り巻く環境が変化していることを意味します。一時的な成果ではなく、将来にわたる継続的な顧客の獲得を考えるとき、”われわれの事業は何になるか。”について考えなくては、常に市場の変化の影響をもろに受け、時代の変化に流されてしまいます。市場に変化を与え、時代をリードすることこそ、わたしたち企業のあるべき姿であり、同時にそれが経営者の仕事でもあります。
”何か売れるパッケージを考えよう”。”訪問件数を増やそう”。”SEOで検索結果の上位をあげよう。”といったような手立てはもちろん必要です。しかし、”われわれの事業は何か”、”われわれの事業は何になるか”、”われわれの事業はどうあるべきか”、この3つを考え抜き、その問いに対する答えを導き出してはじめて、どのような分野で、どのような顧客のニーズを満たすかが明確になり、継続的に成果をあげ続けていくことができるに至るのです。