何を実現しようとしているか
知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。仕事を定義しなおすことである。とくに、行う必要のない仕事をやめることである。
ピーター・ドラッカー『明日を支配するもの』
あなたの組織が手に入れたい結果は何ですか?
わたしを含めてわたしたち日本人は、「徹底的に方法論の追求」を詰め込まれきたためか、方法論に思考が奪われる傾向が強いと言われています。何かをやろうとする時、必ず得たい結果があるはずです。事実、得たい結果」は不明確なまま方法が確定しいている場合があります。
”仕事はした。しかし良い変化は何も起こっていない。”そのような状態であれば、仕事の質と価値が問われるはずです。わたしたちは”何らかの成果をあげるため”に仕事をしています。研修はそれ自体が目的ではなく、人的資源を組織の成果に変えるための手段です。
研修のご担当者であれば、その職務上、研修を実施することが目的になりがちです。「どのような研修をやるか」の前に、「どのような成果をあげようとしているか」といった目的を問いただすと研修はより効果的なものになります。