経営トップの仕事6つの領域
どんな会社をつくり、どんな事業を提供するかは、
経営者ぞれぞれの考えです。
どんなマネジメントするかも経営者ぞれぞれの考えです。
言えることは、不適切なマネジメントは会社の体力を消耗します。
したがって、最適なマネジメントを追求することは、
事業を成功させるうえで重要な課題のひとつなのです。
先日、ある経営トップと懇談する機会がありました。
その経営トップは、”会社にルールをつくらない”
という考えの持ち主でした。
会社は価値観の異なる人たちが同じ条件下のもと働く集団です。
ゆえに、何らかのルールを持たなければ業務は混乱します。
その混乱は働く人の目にはトップマネジメントの怠慢と映り、
働く人の意欲を破壊します。結果として事業に大きな支障を及ぼします。
ドラッカーはこう言っています。
マネジメントには、基本とすべきものがある。
しかしそれらの基本と原則は、それぞれの状況に応じて
適用していかねばならない。基本と原則に反するものは例外なく
時を経ず破綻する。
ピーター・ドラッカー
ドラッカー教授が指摘されているように、
マネジメントには基本とすべきものがあります。
トップマネジメントを仕事とする経営トップは、
次の6つの仕事を担う存在です。
自分自身の流儀に縛られず、
基本と原則を守れば会社はよりうまく進みます。
1.組織のミッションを決める
- 自分たちの事業を追求す役割
- 目標を設定し、戦略と計画を作成する役割
- 明日のための意思決定する役割
- 成果に向けて人材と資金を配分する役割
2.基準を設定する
- 組織全体の規範を定める役割
- ビジョンと価値基準の設定
- 目的と実績との違いに取り組む役割
3.組織をつくり、それを維持する
- 組織の精神を定める
- 明日を人材を育成する
4.対外的な活動
- 顧客や取引先との関係づくり
- 組織全体を代表を発言する役目
5.公的行事への参加
- 夕食会の参加
- 儀礼的な役割
6.重大な危機に対する対応
- 大口顧客との問題への善処