ごく小さな事業を除くあらゆる事業において、
CEOの仕事は一人の仕事として組み立てることは不可能である。
それは共同して行動する数人からなるチームの仕事として
組み立てる必要がある。
ピーター・ドラッカー

チームの仕事でなければならない理由

 

企業が生き続けられるのは、あくまでも伸びている市場においてです。
一方で、経営は、市場の変化に適用することが主たる仕事ではなく、
市場を創り出すことです。
ドラッカー教授が、「業績はトップマネジメントにかかっている」と
指摘されるゆえんはこの点にあります。

 

事業の一部の機能を担う職種と異なるがゆえに、
トップマネジメントの仕事を組織化することは簡単ではありませんが、
ドラッカー教授は、トップマネジメントの仕事は
チームの仕事として進める必要があることを
教えてくれています。

 

経営に求められるのは、お客さまにとって、適切な仕事、必要な仕事です。
同時に、トップマネジメントは、組織が進む方向を指し示し、組織の存続を担う仕事です。
組織を方向付けするために組織全体を観る必要があります。
ところが、トップマネジメントのやるべきことはあまりにも広範囲にわたり、
あまりにも多くの仕事があります。

 

たとえば、組織全体を観ながら組織の方向付けを行うことからはじまり、
新規事業や新商品開発の意思決定をしたり、事業の目標を設定し、
資金調達についての決定をすると思えば、サービスの価格の決裁もしなくてはなりません。
また、部署間に対立が起こればその仲裁に入ったり、
生き物として組織づくりに多くの労力を費やされます。
人事の決定を行い、従業員の動機づけを行い、
従業員の冠婚葬祭や業界の集まりに出席したりといった多くの役目があります。

 

ドラッカー教授が言うように、トップマネジメントの仕事は一人の仕事として組み立てることは
不可能です。一人でできる類の仕事ではありません。
ドラッカー教授の結論は、前述のしたように、トップマネジメントの仕事をチームの仕事として
進める必要があるのです。それを取り組むお手伝いをしています。
必要があればお気軽にお声がけください。