経営チームが必要になる!
会社はひとつの生態系です。
具体的には、創業期、成長期、発展期、成熟期
といったものに区別され、時期に応じて
重要なことが異なります。
ドラッカーはこう言っています。
まさに事業として成功し、成人したかに思われたそのとき、
理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しは明るい。
だが事業は成長しない。原因はつねに同じである。
チームとしてのトップマネジメントの欠落である。
ピーター・ドラッカー
チームとは数人で力を合せることです。
トップマネジメントとは経営のことです。
「チームとしてのトップマネジメントの欠落」とは
「数人で力を合せて経営を行っていない」ということです。
ドラッカーは、社長一人で仕切る経営から
脱皮する時がくると言っているのです。
創業期
「ミッション」に基づいて、「対象とする顧客」を絞り込み、顧客に「顧客の価値」を提供していく。非顧客の声に注力し、それを反映させ事業を進化させていく。
- 顧客の求める価値は何かを問い続ける。
- 非顧客の声に注力をする。
- 顧客の予想外の要求を事業に反映させる。
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成長期
「マネジメントをチームで行う」体制を準備する。それが、のちの事業の繁栄と組織の成長を決定付ける。「経営計画」をもち事業を点検しながら進める。
- 営業強化よりも管理機能を強化する。
- 計画と現実の差異を確認し、成り行きを排除する。
- 1年先を見て資金調達の計画を立てる。
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発展期
事業の成長が生む課題が発展の妨げとなる。組織は一人でマネジメントできる規模を超えるため、「マネジメントをチームで行っている」状態であること。
- 社長の仕事を数人で取り組める活動に分解する。
- 責任と権限を分散させ、マネジメントをチームで進める。
- 既存事業を廃棄し、事業を再定義し、事業の変身に取り組む。
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成熟期
事業の定義は陳腐化し、事業そのものが実効性を失う。組織を存続させるために「事業を再定義」し、事業を進化させることで「未来の顧客を創り出す」。
- 事業を見直し、事業を再定義する。
- 既存の市場は縮小するため、新たな市場をつくりだす。
- 既存の商品を廃棄し、新たな価値をつくり出す。
ドラッカーをさらに詳しく知りたい長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。