自分の仕事は何かを考え抜く
名刺に取締役と書かれながらも、
経理出身の人は相変わらず電卓を叩き、
営業出身の人はこれまでと同じように
営業に走り回っています。
経営者としての仕事がわからないことは
問題ではありません。しかし、わからないことを
わからないまま仕事を進めることは問題です。
なぜなら、結果として、会社は経営不在の状態に陥り、
事業が停滞してしまうからです。
経営者の仕事とは、
「事業全体の成果に向けられた
自分の仕事は何かを考え抜くこと」です。
事業全体を考え、自分は何に責任を持つべきかを
決めるということです。
ドラッカーはこう言っています。
トップマネジメントは何を専管とするかを考えなければならない。
それは、全体、一体性、未来にかかわる意思決定である。
全体を見ることができ、全体に責任をもつ者だけが
行うことのできる意思決定である。
ピーター・ドラッカー
事業全体に向けられた自分の仕事を考え抜けば、
少なくとも、電卓を叩いたり
営業に走り回る仕事にはならないはずです。
「トップマネジメントは何を専管とするかを
考えなければならない」です。
人間の身体は、異なる機能を持つ
それぞれの臓器が一つの体として機能しています。
同じように、経営も異なる役割を担った
それぞれの部門を一つの事業として
機能させることです。
経営とは、会社全体を司る自律神経です。
まさに「全体、一体性、未来にかかわる意思決定を行うこと」です。
経営不在の状態にならないために、自分の仕事を考え抜き、
自分の仕事を組み立ていってください。
ドラッカーをさらに詳しく知りたい長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。
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日本に来たドラッカー 初来日編 山下 淳一郎
『ビジョナリ―・カンパニー』の著者、ジム・コリンズはこう語る。
この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。