次なる社会は到来
ネクスト・ソサエティはすでに到来した。もとには戻らない。急激な変化と乱気流の時代にあっては、大きな流れを知り、基本に従わなければならない。個々の変化に振り回されてはならない。大きな流れそのものを機会としなければならない。
ピーター・ドラッカー『イノベーションと企業家精神』
急激な変化と乱気流の時代にあって
1455年、印刷技術が発明されました。それをきっかけに、書籍が生まれ、製紙事業、出版事業、教育事業が次々に生まれ、社会に学校制度が創り出されました。1776年、蒸気機関車の発明がきかっけとなり、鉄道事業、船舶事業、製造事業、通信事業が生まれていきました。こうして一つの出来事が新たな出来事を生み時代は前へ前へと進んできました。
いま、不況期ではありません。変革期です。好景気を当たり前の状態と考えるからいまが不況期と映るのです。1990年代にきいたIT革命という言葉は記憶に新しい響きです。産業の主人公が知識となりました。知識とは瞬く間に陳腐化していきます。ゆえに、常に急激な変化が発生している時代となりました。ドラッカー教授が教えてくれているネクスト・ソサエティの到来です。
一時的なイージーなノウハウを頼まず、潮の流れを知り基本に従うべきことをドラッカー教授は教えてくれています。組織のリーダーは、「「過去の延長線上に今日をつくること」ではなく「明日を描き未来を創ること」です。次の新しい社会を創り出していくことこそ、いま一人ひとりに求められているものではないでしょうか?。