人が育つ環境づくりもマネジメント
50年前の労働は、そのほとんどが
体を動かす類のものであり、
指示命令で組織が立ち行く時代でした。
現在は、情報を使った思考労働が
大半を占めており、既に認識されているように、
指示命令だけで立ち行かない時代です。
ドラッカーは体を動かす類の労働者を単純労働者、
情報を使った思考労働者を知識労働者という
言葉で表現されました。
ドラッカー教授は、1960年代に既に、
知識労働者が労働人口の多くを占める
知識社会の到来を見通されていました。
当然、仕事のあり方が変われば、
学び方も変わっていかざるを得ません。
知識は急速に古くなっていきます。
ゆえに、知識社会で働く知識労働者は
常に学び続けていく必要があります。
過去の歴史を振り返ると、
学習は机上で知識を得るものであるというのが、
世の通念であったことは否定できません。
ドラッカーはこう言っています。
学習は、学習する者が学ぶことによってのみなされる。
学習は教師によってなされ得るものではない。
教師はせいぜい学習の助けとなるだけで、
むしろ学習の邪魔になることすらある。
ピーター・ドラッカー
従来の枠を破るかのように
ドラッカーは、アクションラーニングという言葉を
生み出しました。それは、現実から学ぶことによって、
現実に役立つ知識を形成していこうとするものです。"
学習は学習する者が学ぶことによってのみ
なされる"とのドラッカーの至言は
人を育てることよりも人が育つ環境を
つくりあげる必要性を教えてくれています。
人が育つ環境をつくりあげることも
マネジメントの仕事です。
ドラッカーをもっと知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。