働く人たちに敬意を
ドラッカーはニューヨーク大学で教授をしていました。
ある授業で、ある3つのことを黒板に書かれ、次のように言われました。
この3つの問いに、社員がイエスと答える会社はいい会社です。
しかし、イエスが得られない場合、
組織にとって深刻な問題が起こります。
組織をもつ会社であれば、例外なく2種類のお客様がいます。
会社は、この2種類のお客様がいなければ生きていくことはできません。
一つは、「会社の外にて会社にお金をはらってくれる人」です。
もう一つは、「会社の中にて、会社の仕事をしてくれる人」です。
商品やサービスがいいものでなければ、
会社の外にいる人お金は買ってくれません。
しかし、商品やサービスがどんなにいいものであったとしても
会社の中にいる人たちが仕事にやり甲斐を持てなければ
会社の外にいる人を満足させる事業にはなりません。
ドラッカーはこう言っています。
真の生産性は、働く人たちにそのような敬意をもつときもたらせる。
人はコストでなく資源である。共有する目的に向けてともに働くとき、
大きな成果が得られる。マネジメントとは地位や身分ではない。
かけひきでもない。仕事、生活、人生にかかわることである。
ピーター・ドラッカー
その授業でその3つの質問を聞いて記憶していた人が、
やがて、アルミニウムの会社の経営者になりました。
その経営者は、その3つの質問の意味はわからなかったそうです。
しかし、その3つ問いを従業員に聞いたら
すべての従業員にイエスと答えてもらう会社にしよう、
と決めて経営を進めていかれたそうです。
その会社は、みるみる成長していきました。
その3つの質問は次の通りです。
ぜひ、御社内でも試してみてください。
- あなたは、会社で敬意を払われていますか?
- あなたが、勉強しようと思ったとき、会社は応援してくれますか?
- あなたが、貢献していることを会社は、知っていますか?
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー