ドラッカー5つの質問
マーケティング分析における標準的な問いはすべて答えなければならない。しかし、本当に重要な問いは、稀にしか提起されない問いである。、しかし、それらの問いこそ、われわれに予期せぬものを教えてくれるものである。
ピーター・ドラッカー『創造する経営者』
本当に重要な問い
社会は、規則性の中で考えられるものばかりではありません。科学的な証明は意味を持たない場合があります。むしろその方が多いのです。したがって過去の分析は未来に役立つ万能薬とはなり得ません。そこで必要不可欠になってくるものが、予期せぬものを知る9つの問いです。
1.「非顧客」を考える
- わが社の商品を利用しない人は誰か
- 非顧客が顧客にならない理由は何か
2.「顧客のお金と時間の使い方」を考える
- 顧客は何を買うのか
- 顧客はお金と時間をどのように使っているのか
3.「顧客の価値」を考える
- 非顧客は他社から何を購入しているのか
- それらは顧客にとってどんな価値があるのか
- それらは顧客にどんな満足を与えているか
4.「提供する価値」を考える
- わが社が提供しているもので、重要な満足を提供しているものは何か
- わが社が提供できるもので、重要な満足を提供できるものは何か
5.「存在意義」を考える
- どのような状況が、わが社の商品・サービスをなしでも済むようにしてしまうか
6.「商品群」を考える
- 顧客の考え方からして意味ある商品群は何か。
- 何が商品群をつくるか
7.「潜在的な競争相手」を考える
- 競走相手になっていない者は誰か
- それは、何故か
8.「潜在的な機会」を考える
- わが社には見えていず、試みてもいない機会はどこにあるか
9.「顧客の現実」を考える
- 不合理に見える顧客の行動は何か。
- 顧客の現実であって、わが社に見えていないものは何か