成果をあげる決定
例外的なごくわずかの問題を除き、あらゆる問題が、基本の理解に基づいた解決策を必要とする。原則と手順による解決を必要とする。一度正しい原則を得たならば、同じ状況から発する問題は、すべて実務的に処理できる。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
原則が先、賢さは後
「意思決定」とは、正解のないものに対して、熟考の末に出力する決断です。それに対して、「判断」とは一つの専門性によって論理的に結論が導き出せるものをいいます。多くの方が使っている「意思決定」は「判断」のことを指しています。
意思決定とは、「答えの発見」ではなく「意思を決めること」です。それは、問題についての解答ではなく、決めた答えよりも、もっと良い答えがあるかもしれないという戸惑いとの闘いです。意思を決定するための工程は次の通りです。
- 意思決定する必要があるかどうかを判断する
- 問題を分類する
- 何が正しい問題かを定義する
- 何が正しいことかを見極める
- 決定に対する周囲の賛同を得る
- 行動を決定に組み込む
- 意思決定の成果を検証する