職能別組織のメリットとデメリット
毎年毎年、組織編制の工夫を行い、
毎年毎年、 組織編制に失敗をしていたことがあります。
前期は職能型だ!、今年はチーム型だ!といいながら
失敗を繰り返しました。
ドラッカーはこう言っています。
われわれは、一つの重要な分野で強みをもつ人がその強みをもとに
仕事を行えるよう組織をつくることを学ばなければならない。
仕事ぶりの向上は、人間の能力の飛躍的な増大ではなく、
仕事の方法の改善によって図られなければならない。
ピーター・ドラッカー
職能型組織もチーム型組織も運用上のポイントがあり、
メリットとデメリットさえしっかり押さえておけば、
さしたる問題にならないことに気が付きました。
そのメリットとデメリットは次の通りです。
良い点
- 仕事の内容がわかりやすく共有しやすい。
- そこに属する人は、自分自身の課題がはっきりとわかる。
- 組織の運営が安定的。
- うまくいっているときは極めて生産性が高い。
- 小さな規模の職能別組織は、コミュニケーションが円滑に進む。
悪い点
- 組織全体の課題を理解しにくい。
- 組織全体の目的と自分自身の仕事を関連づけることが難しい。
- 硬直的であり、適応性に欠ける
- 明日のために、人間を育てたり、訓練し試験したりする能力に欠ける。
- うまくいっていないときは、非常に不経済になる。
- 摩擦が生まれやすい。誤解や反目やなわばりを生む。
- 組織全体の業績や成果より専門職的な基準を重要視するようになる。
- 意志決定のための機構としてはうまくいかない。
- 組織の最高層でなければ、意志決定をくだすことができない。
- 企業全体を見渡しているのはトップにいる人だけとなる。
- 人材開発、育成、試験という面でもうまく動かない。
- 職能別組織にふさわしい知識や能力を習得させることに重きをおいてしまう。
- 視野も技能も忠誠心も狭いものとなってしまう。
- マネジメントに適さない人材を作りがち。
- 大規模の職能別組織においては、意志決定の経由すべき道が長すぎる。
気を付ける点
- 運用上、気を付けなければならないポイントは、別な機会でお伝えさせて頂きます。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーを学びたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしすためにドラッカーを学びませんか?