第一に問うべきは、機会は何か、ニーズは何かである。
第二に問うべきは、それはわれわれ向きの機会かである。
第三に問うべきは、心底価値を信じているかである。
このことは物についてもサービスについてもいえる。
ピーター・ドラッカー
考えるのは御社であり、決めるのは御社です。
スターバックスが日本に進出しようとしたとき、
多くのマーケティングコンサルタントが大反対しました。
理由は、日本はすでに定着したコーヒーの文化がある 、
日本はすでに多くの喫茶店がある、
日本人は飲み物をもって歩かない、
日本人はコーヒーの質なんて気にしていない、
日本人は店内の雰囲気は関係ない、
日本人に禁煙は受け入れられない(当時)、というものでした。
1996年8月、スターバックスは
マーケティングコンサルタントのアドバイスを無視して、
海外進出の第1号店を日本に出しました。
果たして開店初日はどうだったか。
開店15分前には、50人以上の長蛇の列。
現在、日本での年間売上げは10億ドル。
日本の店舗数は900店を超えています。
スターバックスは成功をおさめたのです。
このように、理屈通りにはいかないのが事業です。
スターバックスが専門家の見解に動じないで事業を進めることができたのは、
CEOのハワード・シュルツさんが
「マーケティングの専門家には見えない機会、ニーズが見えていたこと」と
「自分たちの事業の価値を信じていたから」です。
わたしはコンサルティングにおいてほとんどアドバイスしません。
そのかわりに、さらなる繁栄のために、
次のようなことを徹底的に検討して頂くようにしています。
- 専門家に見えない機会とニーズは何か
- 自分たちの事業の価値は何か