マネジメントとは何か。諸々の手法と手品の詰め合わせか。
それとも、ビジネススクールで教えるように、分析道具のセットか。
もちろん、道具としてのマネジメントも重要である。
マネジメントとは、何にもましてものの考え方であることを教える。
ピーター・ドラッカー
問い続けることが経営
ドラッカーは具体的
ドラッカーは難しい―。
ドラッカーの本は何を言っているか解らない―。
ドラッカーの本を読んでも理解できない―。
そんな声をよく耳にします。
中には、翻訳が難しいと言う方もいます。
私はかなりわかりやすい翻訳だと思っていますし、
ドラッカーも著作の中で丁寧に、どんな時に、どんな点を押さえて、
どのように考え、何を決定し、どう行動すればいいか、
かなり具体的に教えてくれています。
答えがあるのは学問の世界だけ
一つの答えを知ろうとしてしまえば、
ドラッカーは難しいという印象を受けるかもしれません。
一つの答えがあるのは学問の世界だけです。
現実の世界に一つの答えはありません。経営学と経営は違います。
経営学には一つの答えがあるかもしれませんが、
経営には一つの答えがあるわけではありません。
ドラッカーが本で書いていることは、理論ではなく現実でり、
経営学ではなく経営そのものです。
考えには終わりがない
人間は常に何かを考えずにはいられません。
経営者の仕事は考えることと言えるでしょう。
考えるということは大変な仕事です。
なぜなら、「考えには終わりがない」からです。
考える仕事は、オフィスを出たら終わりというわけにはいきません。
考える仕事は、いつでも、どこでも、できてしまうわけですから、
朝食中も、ランチをしている時も、新幹線の中にいても、
とにかく四六時中、考え続けてしまいます。
経営者とは、「考え続ける人」です。
コンサルタントは、「考え方をもって経営者を助ける人」です。