自己目標管理の最大の利点は、
自らの仕事ぶりをマネジメントできるようになることにある。
自己管理は強い動機づけをもたらす。適当にこなすのではなく、
最善を尽くす願望を起こさせる。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
立場で見方が異なる
階層が違えば、見える物や見え方が異なります。
もちろん、これは悪いことではなく仕方のないことです。階層が違えば、
見える物や見え方が異なって当然だからです。
しかし、階層ごとにあまりにも見える物や見え方に開きがあるため、
同じことについて話しているつもりでも異なる理解をされるということが頻繁に起こります。
例えば、あるゲーム会社の企画部があるゲームを企画したとします。
そして、社内でその企画の発表会が行われたとします。そ
の発表会には、制作を担う制作部の人たちも同席しています。
その発表会の主題は、いうまでもなく、「その企画はイケるかどうか」です。
しかし、「企画内容の良し悪しではなく、制作には膨大な時間がかかるし、
大型案件に数人がかかりっきりだから今は無理だ」といったように、
主題とは異なる意見が交わされます。
企画部は、企画内容がいいかどうかをまず話し合いたいと考えています。
しかし、制作部は、コストや工程の負荷を考えます。
まさに、企画部と制作部という立場の違いによって、生まれる見方の違いです。
そのようなことが目には見えないところで起こります。
これは機械的な手段はありません。
主語を「われわれ」にして話を進める以外にありません。
ぜひ主語を「われわれ」にして話しを進めてください。