組織全体の目的を明確な言葉で限定する
御社の事業は何ですか?
この言葉はドラッカーがコンサルティングする時に
必ずお客様にした質問です。もしあなたの会社が
組織全体の目的を曖昧にしたまま事業を進めているとすれば、
本来組織がもつ力は発揮されません。
なぜなら、組織は命令一つで一人ひとりがもれなく
一心不乱に動いてくれるわけではないからです。
多くの会社が抱えている問題の本質は、
「成果があがらないこと」ではなく
「成果をあげるために本来組織がもつ力を
発揮できていないこと」にあります。
私たちは組織で仕事をしています。
組織で仕事を進めるということは、
人と力を合わせるということです。
しかし、人は理解なしに人と力を合わせることはできません。
人が人と力を合わせることができなければ、
事業は衰退していくことは間違いありません。
ではどうすれば、本来組織がもつ力を最大限発揮させ、
事業を継続的に繁栄させていくことができるのでしょうか。
組織は「人の集まり」ではなく「考え方の集まり」です。
ゆえに、組織は明確な方向性が必要です。組織の各部門が
それぞれ強い歯車となって噛み合って回転するとき、
はじめて組織は成果をあげる生命体になります。
そこには、「理想を求める考え」に立った目的があり、
その理想を一人ひとりが分かち持つからこそ、
そこに献身的な行動が起こるのです。
そのような状態になるために
「共通の考えをつくり出す」必要があるのです。
その具体的な取り組みが「われわれの事業は何か?」について
徹底的に考え抜くことなのです。
ドラッカーはこう言っています。
事業の定義は検証していかなければならない。
石板の碑文ではない。事業の定義のなかには、
長く生きつづける強力なものがある。
しかし、あらゆる事業の定義が、やげて陳腐化し実効性を失う。
ピーター・ドラッカー
たしかに、目的を明らかにしなければ、
どんなに優れた方法も意味がありません。
乱気流の時代にあっては「物事が成り立つおおもと」
をしっかり押さえていかなければならないのです。
事業の向こうには必ずお客様がいます。
詳しくは、こちらでお読みになれます
著 者 : 山下 淳一郎
出版社 : 同友館 1,600円(税別)
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
会社を改革したい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。