何らかの手立てを検証していくことから
社会は変化し続けています。社会の中に存在する事業は
変化してやまないものへの仮説に過ぎません。
ゆえに、事業は必ず陳腐化します。今まで通用していたことが
通用しなくなるときは必ずやってくるということです。
問題は、「今までうまくいっていた事が
うまくいかなくなる事」ではなく、
「うまくいかなくなった事をそのまま続けてしまう事」です。
予想以上にうまくいくこともあれば、
予想以上にうまくいかないこともあります。
社会はこちらが考えている通りに動いてくれません。
必ずこちらが考えていることと起こっている現実には乖離があります。
どんなにうまくいっていない時であっても、
何かうまくいっていることがあるはずです。
そこに、予想もし得なかったチャンスが隠れています。
ドラッカーはこう言っています。
事業の定義が有効でなくなったことを示す兆候は二つある。
一つは、自らのものであれ、競争相手のものであれ、
予期せぬ成功である。もう一つは、同じく自らのものであれ、
競争相手のものであれ、予期せぬ失敗である。
ピーター・ドラッカー
予想もし得なかったチャンスのことを
ドラッカーは、「予期せぬ成功」という言葉で言い表しています。
同じように、予想以上にうまくいかなかったことにも
チャンスが隠れています。ドラッカーはそれを「予期せぬ失敗」
と言い表わしています。
さて、『うまくいっていない時は
何から始めればよいでしょうか?』というご質問ですが、
まずは徹底的に考えてみましょう。何を考えればいいのか。
それが前述した、「予期せぬ成功」と「予期せぬ失敗」です。
そこから、何か手立てを見つけて検証していってください。
正解のないものに正面から向き合って考え抜き、
答えをつくり出すことこそ、経営者の仕事です。
ぜひ、うまくいっていないことがうまくいくようになる
「御社ならではの答え」をつくり出してください。
益々のご繁栄をお祈りしております。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
経営を改革したい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。