グーグル元CEOのエリック・シュミットは
こう言っています
グーグル元会長兼CEO エリック・シュミット ZUMA Press/amanaimages
ワンマンで事業は伸びない
カリスマ経営者はありがたいものだ。
一人の判断に従っていれば業績が伸びていくのだから、
こんな楽なことはない。問題は後継者が育たないことと、
カリスマの仮面を外すと独裁者の顔が現れることだろう。
グーグルはカリスマを嫌う。モットーは
〝少数よりも多数のほうが賢い"であり、
どんな小さな判断でも多くの意見を募る。
グーグル元CEOのエリック・シュミットは、
「カリスマ経営で業績が伸びるわけない」
と言っているわけです。
事業を成功させ、事業を繁栄させていくためには、
「多くの意見を吸い上げ徹底的に話し合って
いかなければならない」のです。
経営者の仕事とは、「考えること」「決めること」「行動すること」
この3つに尽きます。こういうと、経営者の仕事がいかにも
シンプルに聞こえてしまいますが、「考えること」はあまりに多く、
「決めること」はあまりに複雑で、「打つべき手」はあまりにも
多岐に渡ります。ドラッカーはこう言っています。
トップマネジメントの役割が、多様な能力と資質を要求しているという事実が、
トップマネジメントの役割のすべてを複数の人間に割り当てることを必須にする。
さもなければ、致命的に重要な仕事が放置されたままとなる。
ピーター・ドラッカー
経営の仕事を担うのは不可能
トップマネジメントの役割とは
経営者の役割ということです。たとえば、事業目的を定義し、
未来のあるべき姿を描き、経営計画をたてる。事業を点検し、
資源を再配分し、軌道修正を行う。人の強みを理解し、
従業員の動機付けを行い、従業員を育成する。
仕事の成果を評価し、人材を育成し、人事の決定を行う。
戦略を立て、組織をつくり、部門間の対立があればその調整に入る。
幹部との意思疎通や社員と懇談を行い、社員の冠婚葬祭や
業界の行事などに参加する。例を挙げれば切がありません。
経営者が必要とする、様々な知識を一人で備え、
様々な能力を一人で養い、様々な役割を一人で
持つことはもとより不可能です。ゆえに経営は、
複数の人間で協力し合いながら進めるものなのです。
まさに「トップマネジメントの役割のすべてを
複数の人間に割り当てることを必須にする」です。
経営者の仕事の大変さは、前述した、考えること、
決めること、行動することの3つを複数の人と
共に行う点にあります。だから経営はチームによる仕事として
組み立てなければならなのです。「さもなければ、
致命的に重要な仕事が放置されたままとなる」です。
会社を発展させるために、トップマネジメントチームをつくってください。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームをつくりたいとお考えの社長様へ
いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。