未来において何かを起こすということは、
新しい事業を作り出すということである。新しい経済、
新しい技術、新しい社会についてのビジョンを、
事業として実現するということである。
ピーター・ドラッカー
今日とは違う姿が描かれたものこそ、中期経営計画
まったく相手にされなかった
1962年、セコムは日本警備保障として設立されました。
創業時はたった2名でした。
その当時、日本にはまだ警備業はありませんでした。
創業時、3ヵ月営業に歩いて契約はゼロ。
警備業を見たことも聞いたこともないお客様からは、
「知らない人に警備なんて任せられない」と言われ、
まったく相手にされなかったそうです。
創業者の飯田さんは、あの時はさすがに心が折れそうになったと。
なぜ機械に任せるのか
現在は、売上規模約7000億円、従業員約1万5000人、
海外19カ国に事業展開する大きな企業となっています。
1966年、創業から苦闘の連続であった4年が過ぎ、
ようやく事業が軌道に乗り始めた頃、
飯田さんは巡回警備を廃棄し、
日本初の機械警備システムに切り替えるする決断をされました。
機械警備システムとは、建物にセンサーを設置し、
異常を感知したセンサーの情報が
電話回線を通じてセンターに送られ、
警備員が駆け付けるというものです。
当時、従業員の全員に反対されたそうです。
「なぜ順調に進んでいるのにいまの事業を変えるのか!?」、
「命をかけて警備をやってきたのになぜ機械に任せるのか!?」、
さまざまな想いがあったことと思います。
イノベーションを失った組織は衰退する
私たちは、うまくいっている時に
うまくいっていることをそのまま続けてしまいがちです。
創業者の飯田さんは、「イノベーションを失った組織は
あっという間に衰退する」と言われています。
事業とは、「意思をもって社会の問題を
解決していくひとつの生態系」です。
計画とは、未来の姿が描かれたものです。
その未来の姿とは、今日とは違う姿です。
まさに、「未来において何かを起こすということは
、新しい事業を作り出すということである」、です。
その姿を描くことこそ、中期経営計画です。
未来において何かを起こすために、
ぜひ、現在行っている何かをやめて、
新しい何をはじめてください。社会のために。
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。
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