創業者の判断や強みを問題にできる外部の人間が必要である。
創業者たる企業家に対し、質問をし、意思決定を評価し、市場志向、
財務見通し、トップマネジメントチームの構築など
生き残りのための条件を満たすよう絶えず迫っていく必要がある。
ピーター・ドラッカー
頭をクリアにする働きかけを持つこと
自分の姿は、鏡に映し出して確認することができます。しかし、自分の頭の中はそうはいきません。トップは、自分の姿を鏡に映し出して確認することと同じように、自分の考えを検証する手段を持つ必要があります。そうでなければ、自分でも気が付かないうちに、独裁へと堕落してしまいます。
幹部が育ち、取締役という役割を担ってくれる人がいたとしても、自分の考えを客観的に検証させてくれるような人はめったにいるものではありません。利害関係や内部の人間であるがゆえに、トップの相談相手にはなり得ないのです。
一人の人間が見えるものは、自ずと限界があります。ゆえに、トップは自分が決めようとしていることについて話し合える外部の相談相手が必要なのです。トップは、多岐に渡ることを常に同時に考えています。頭をクリアにする働きかけがなければ、意思決定は的を外してしまいます。未来に対して正しい決定を行う助けとなる存在が必要です。頭をクリアにする働きかけを持つことこそ、経営を成功させる秘訣です。