リーダーシップとは責任である
リーダーシップについて言えることは、
それが地位や特権ではなく責任だということである。
優れたリーダーは常に厳しい。仕事がうまくいかなくとも、
そして何ごともだいたいにおいてうまくいかないものだが、
失敗を人のせいにしない。
ピーター・ドラッカー
リーダーシップについて言える第二のことは、
それが地位や特権ではなく責任だということである。優れたリーダーは常に厳しい。
仕事がうまくいかなくとも、そして何ごともだいたいにおいてうまくいかないものだが、
失敗を人のせいにしない。チャーチルが使命を明確にしたリーダーの範とするならば、
大戦中米軍の統幕議長をつとめたマーシャルは、責任を負うリーダーの範だった。
トルーマンが口にした「責任は私がとる」との言葉も、リーダーの本質を示していた。
真のリーダーは、自らが責任を負うべきことを知っているがゆえに、部
下を恐れない。似非リーダーは部下を恐れる。優れた部下の追放に走る。
優れたリーダーは強力な部下を求める。部下を激励し、前進させ、誇りとする。
部下の失敗に最終的な責任をもつがゆえに、
部下の成功を脅威とせず、自らの成功と捉える。
リーダーはうぬぼれが強いことがある。マッカーサーにいたっては、
病的と言ってよかったかもしれない。逆に控え目なこともある。
リンカーンやトルーマンにいたっては、劣等感をもっていたとさえ言ってよい。
しかし彼ら三人は、いずれもまわりに有能で独立心のある自信家を集めていた。
部下を励まし、誉め、昇進させた。
この三人とはまったく違うタイプのアイゼンハワーも、
連合軍の最高司令官をつとめたとき、そうしたリーダーだった。
もちろんリーダーといえども、有能な部下が、
えてして野心家であるというリスクは知っている。
しかしそれが、凡庸な部下にかしずかれるよりは
小さなリスクであることを知っている。
優れたリーダーは、ロシアでスターリンの死後起きたように、
またあらゆる会社で常に起こっているように、
自らの退任や死をきっかけに組織が崩壊することが
最も恥ずべきことであることを知っている。
真のリーダーは、人間のエネルギーとビジョンを創造することが
自らの役割であることを知っている。
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