企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
企業は社会の機関であり、目的は社会にある。
したがって、企業の目的として有効な定義は一つしかない。
顧客の創造である。
ピーター・ドラッカー
3つの決定
会社の存在意義を高めたいー。
経営者ならどなたでもそのようなお考えを持たれたことがあると思います。
会社の存在意義とは、「自分たちが居合わせることによって
生み出される価値があるということ」、です。
「自分たちが社会に存在しなくてならないと実感できるということ」、です。
では、会社の存在意義を高めるためにどうすればいいのでしょうか?。
会社の存在意義を高めるためには、「なんのための事業なのか」を問いただすことです。
しかし、「なんのための事業か」を経営者に尋ねると、
多くの方は「会社を大きくするため」、「売上を上げるため」と言われます。
経営の父、ドラッカー教授はそういったものをはっきり否定しています。
事業の目的は「自分たちは社会にどうお役に立てるのかを具体的に言い表したもの」
でなければなりません。「企業は社会の機関であり、目的は社会にある」、のです。
会社は「喜ぶ人を創り出す」ために存在しているのです。
ドラッカー教授が追究したことは「人間一人ひとりが幸せを感じることのできる社会の実現」です。
その役目を担っているのが一人一つの会社です。
ところが、ほとんどの会社が経営理念を掲げながらも、「会社を大きくするため」、
「売上を上げるため」に事業を進めている姿になっています。
使命は「願い事」で、売上は「悩み事」です。「悩み事」だけに心を奪われず、
「こんな社会であってほしい」という「願い事」を軸に次の3つを問いただし、
事業を進めていけば必ず会社の存在意義は高まっていくはずです。
- われわれの事業は何か
- われわれの事業は何になるか
- われわれの事業は何でなければならないか