事業はトップ一人で仕切れる限界を
超えて成長する
ファストフードは、ハンバーガーやフライドチキンで既におなじみだ。
2011年に、ピサのファストフードを始めた会社があった。
90秒でピザを焼く調理システムを開発したその会社は急成長した。
500円で本格的なピザが食べられるお店として、テレビでも紹介された。
特に、低カロリーピザは女性の人気を集めた。
吉祥寺に1号店をオープンし、その後、中目黒、恵比寿、渋谷と
事業を拡大していった。その後、スペイン料理、焼き肉、カレーへと、
果敢に事業を拡張していった。設立からわずか5年後には
74店舗になっていた。まさに急成長である。
一方、その会社は2つの課題を抱えていた。
1つは出店の速さに対して資金が追いついていかなったこと。
成長する裏側では、店舗拡大によって新規出店の費用と
店舗の売上は計画を下回り、赤字店が続出した。
2つめは人材不足だった。規模の拡大を優先していたため
人材の育成は後手に回った。接客がおろそかになり客足は悪くなた。
事業の多角化と人材の不足。
2017年に入ると、資金繰りの悪化で食材の調達も
ままならなくなり、従業員の給与も遅配した。
遂に、正常な業務運営が困難となり、
事業の継続を断念した。
負債総額は12億7800万円。
設立からたった6年で破綻してしまった。
このような結果を招いてしまった原因は何だろうか。
ドラッカーはこう言っている。
製品は一流、見通しも明るい。しかし、事業は成長しない。
収益や財務体質などの面で成果があがらない。原因は常に同じである。
トップマネジメント・チームの欠如である。
企業の成長がトップ一人でマネジメントできる限界を超えてしまった結果である。
ピーター・ドラッカー
トップ一人で組織全体を仕切れるうちはいい。
事業はトップ一人で仕切れる限界を超えて成長していく。
資金繰りや人材育成など様々な経営課題は、
トップ一人の指示命令でこなせるものではない。
事業の成長が事業を危機を運んでくる前に、
経営チームをつくって頂きたい。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方| 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。