成長した時期は経営チームがあった
森永製菓は日本を代表する企業の一つです。
その森永製菓を創業したのは森永太一郎です。
東京の赤坂溜池の近くに2坪の土地を借りて
そこに工場を作り菓子製造所を立ち上げました。
実態は妻子の手伝いで成り立っていた家業でした。
森永太一郎氏の経営はワンマンでした。
創業し7年の月日が経ってもまったく成長しませんでした。
森永太一郎氏は三顧の礼を尽くして、
9歳下の松崎半三郎を迎え入れます。
松崎氏は、菓子業界はじめて、
新聞の1ペ-ジ全面に広告を出し業界をあっと言わせました。
どのような会社も順調なときばかりではありませんが
森永製菓もそうでした。資金繰りの危機を切り抜けたのは、
松崎半三郎がいたからでした。
ドラッカーはこう言っています。
草創期は、企業は一人の人間の延長である。
しかし、一人のトップマネジメントから
トップマネジメントチームへの移行がなければ、
企業は成長どころか存続もできない。
成功している企業のトップの仕事はチームで行われている。
ピーター・ドラッカー
このように経営をチームによる仕事として
進めるところに、事業の繁栄、会社の成長が
築かれていくのです。
実例
たとえいまは停滞している企業であったとしても、
「事業が成長している時期は必ずチームで経営が行われていた」ことが証明されています。
事業を繁栄させていけるかどうかは、
「経営を複数人の協力関係からなる仕事として進めていけるかどうか」、にかかっています