草創期は、企業は一人の人間の延長である。
しかし、一人のトップマネジメントからトップマネジメントチームへの
移行がなければ、企業は成長どころか存続もできない。
成功している企業のトップの仕事は、チームで行われている。
ピーター・ドラッカー『現代の経営』
成長した時期は経営チームがあった
成功の背景に経営チームがある
1933年、キャノンは「精機光学研究所」という社名で
木造3階の建屋からスタートされました。
1942年、御手洗氏は社長就任の挨拶で「私は医師だから技術も経理もわからない。
一人ひとりを信じるしかない」と語られました。
事実、川口氏をはじめとする若手の人材に責任を与え経営を進められました。
1947年になっても経営が綱渡りであることは変わりはありませんでした。
社名を「精機光学研究所」から「キヤノン株式会社」に変更されました。
日本製品を世界に売っていくという強い意志がうかがえることは言うまでもありません
。戦後日本の国際化を牽引したのは、町工場から世界企業に発展したキヤノンでした。
実例
たとえいまは停滞している企業であったとしても、
「事業が成長している時期は必ずチームで経営が行われていた」ことが証明されています。
事業を繁栄させていけるかどうかは、
「経営を複数人の協力関係からなる仕事として進めていけるかどうか」、にかかっています