
孤軍奮闘している社長様へ
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一人でできることは限界があります。
経営はチームで取り組んではじめて成果をあげることができます。
一枚岩の経営チームをつくりましょう。
山下淳一郎
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社長のやるべき仕事は、
会社の置かれたステージによってまったく違います。
人間は「少年期」「青年期」「成年期」「壮年期」といった
人生のステージごとに、やるべきことが違うのと同じです。
会社も事業の成長段階によって、社長のやるべき仕事は
変わっていきます。会社の成長は、下記のように、
大きく4つの段階に分れます。ステージの違いによって、
社長のやるべき仕事の違いをお伝えします。
①事業を立ち上げたとき(創業期)
創業期とは、立ち上げた事業が
市場に受け入れられる時期のことです。
ボートで大海原に飛び出したような状態です。
創業期に経営は要りません。創業期の成功を決めるのは
経営力ではなく営業力です。かといって、
営業力を頼みに事業を運営し続けていると、
のちに理解できない苦境に立たされます。
トップ一人で仕切り続けない準備が必要です。
②事業が成功したとき(成長期)
成長期は、軌道に乗った事業が利益を得る時期です。
事業の立ち上げに成功したあとの成長期を左右するのは、
営業力ではなく経営力です。創業期に要らなかった経営力が
必要になってきます。事業の成長がトップ一人で
この時期は、経営をチームで運営していくことが
トップの主たる仕事です。経営チームを持たなければ
いつまで経っても創業期と同じです。
③事業を進化させるとき(成熟期)
成熟期は、市場が変わったり、競争の激化によって
事業が減速する時期です。事業の成長はボートが
戦艦になるのと同じです。同じ船でもボートと
戦艦では操蛇の勝手が変わります。
成長する会社はその勝手を変えています。
この時期は、社会の変化に備えて、
「顧客の声」と「顧客の声なき声」を
事業に反映させるために先手を打っていくことが
社長の主たる仕事です。
④事業を根本から見直しするとき(変革期)
変革期とは、これまで通用していた考え方や
やり方が通用しなくなる時期です。事業は社会の変化によって
陳腐化し、その実効性を失います。したがって、戦艦の
モデルチェンジが必要です。旧タイプのままでいれば、
嵐にのまれるか、機能不備で沈没するかのどちらかです。
この時期は、事業を新しい次元に進化させることが社長の仕事です。
このように、事業の成長段階によって
社長の仕事がまったく変わってくるということです。
ところが、誰かが「御社は明日から成長期です」とか
「御社は来月から変革期なので準備してください」と
言ってくれるわけではありません。
いつの間にか潮目が変わり、
気がつかないところで、
今の漕ぎ方が不適切なものになり、
思わぬ方向へと漂流していきます。
世の中にはさまざまな経営手法があります。
それがどんなに良い手法であっても、
事業の成長段階に合っていなければ成果はあがりません。
成果をあげ、事業を成長させていくためにも、
まずは、現在のステージを確認してみてください。
□ 社長の役目は変わっていく
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームを強化したい社長様へ

いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。