一人の限界に直面している社長様へ
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トップの仕事は、目の前の問題を解決することではなく
明日をつくり出すことである。
決意をもって自分の仕事にあたらなければならない。(略)
ピーター・ドラッカー
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・役員の考えがばらばらで、会社としての意思統一が図れていない。
・こまごまとした打合せに時間がとられ、自分の仕事をする時間がない。
・ここ数年、立てた目標を達成できず、業績は伸びていない。
・やろうとする改革にいちいち抵抗が起こり、会社は何も変わらない。
・日々、目の前の仕事に忙しく、気が付けば経営がおろそかになっている。
・ボードメンバーはお互いの考えを確認し合う時間がなく、意見はまとまらない。
・4人の取締役は担当部門の仕事に追われ、会社全体を見ているのは私一人だ
これは、ある企業の社長からお聞きしたものです。
たとえ社長が、改革の旗を大きく掲げても、
これまでの習慣を変えることは簡単ではありません。
それは、これまでの既定路線を破壊する行為だからです。
改革という言葉を聞くと、つい派手な対策を
思い浮かべてしまいがちですが、
改革とは「粘り強く続ける地道な努力のこと
です。改革には会話が必要です。誰かの共感が必要であり、
誰かの協力が必要です。「取締役を思いどおり動かそう」と
考えているうちは何も進みません。
会社の改革が進むのは取締役が
「この会社を動かしているのは自分たちだ」
と思える状態になってからです。
それは、あなたがいま変えたいと願っていることと
同じかもしれません。名刺に「取締役」と書いてあっても、
経理出身の取締役は毎日エクセルをにらみ、
営業出身の取締役は日々、出張に走り回っています。
なぜ、取締役は取締役として動いてくれないのでしょうか。
取締役になった人は、一つの分野で際立った成果を
あげた結果、経営陣の一員に昇格した人です。
しかし、「これまで経験を積んできた分野の仕事」と
「会社全体をマネジメントする仕事」はまったく違います。
部長クラスまでは部門の成果をあげていればよかったものが、
取締役になると、これまでの仕事の勝手が変わります。
ゆえに、取締役になった人も、どう経営の仕事に
あたっていいかわからないのです。かく言う私がそうでした。
ひとたび、取締役という肩書きがついてしまうと、
「できて当然」とされ、教育対象から外されます。
そして、「わかって当然」とされ、意思の疎通は行われません。
その結果、取締役は社長の意を察することが「取締役の心得」
とされ、社長の意を察して動くことが「取締役の仕事」
であるかのようになります。
こうして、取締役のエネルギーは、会社の成長より、
社長の意を察することに向けられていきます。
いったい取締役の仕事とは何なのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
トップの本来の仕事は、昨日に由来する危機を解決することではなく
今日と違う明日をつくり出すことであり、それゆえに、常に後回し
しようと思えば、できる仕事である。状況の圧力は常に昨日を優先する。
ピーター・ドラッカー
ここで言うトップとは、会社の最上層部のことです。
ところが、多くの取締役は会社の最上層部で
ありながら、取締役兼○○部長というように、
一つの部門の責任者を兼任しています。
事実、営業の責任者を兼任している取締役は、
予算が達成できていなければ「今日と違う明日をつくり出すなんて
悠長なことを言っている場合じゃないぞ!」ということになり、
まずは、予算達成を最優先に動きます。
まさに、「状況の圧力は常に昨日を優先する」です。
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ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
著 者 : ドラッカー専門の経営チームコンサルタント 山下 淳一郎
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トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームを強化したい社長様へ
いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。