
回答があるわけではありません
自らの事業は何かとの問いに決定的な答えはない。いかなる答えも直ちに陳腐化する。したがって、この問いには繰り返し行っていく必要がある。答えを出せずに事業の目的が明らかでなければ資源を浪費するだけである。
ピーター・ドラッカー『断絶の時代』
どこかに回答があるわけではありません
質問という表現から、「聞かれたことに答えるもの」と思われがちですが、ドラッカー5つの質問の「質問」は、「追求し続ける」という意味合いのものです。ドラッカー5つの質問に答えるということは、「何のために、誰に、どのようにお役に立てるのか」明らかにすることです。
わたしたち人間は、「どんな人生を送りたいか」ということについて、誰かに決めてもらうわけにいきません。誰も人の人生を決められません。それと同じように、経営意思はどこかに正解があるものではなく、経営者が自ら明らかにすべき貢献の内容です。バングラデッシュにグラミン銀行という企業があります。そのグラミン銀行のドラッカー5つの質問を参考まで紹介させて頂きます。
われわれの使命は何か
ミッション:貧困なき世界をつくる
ビジョン :貧困は博物館でしか見れない
われわれの顧客は誰か
最も貧しい下から25%の人々
顧客の価値は何か
仕事を見つけて1日1回でも食事ができるようになりたい
われわれの成果は何か
借り手全員が貧困でなくなること
・小さなビジネスを開始し、経済的に自立すること
・家族は雨をしのげる屋根のある家を持つこと
・衛生的なトイレを利用するようになること
・井戸から汲んだ水(衛生的な水)を飲むこと
・就学年齢に達した子供はすべて学校に通うこと
・家族全員が毎日3回の食事をすること
・定期的に健康診断を受けること

