経営チームをつくりたい社長様へ
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アクションポイント
何ができていて、何ができていないか、書き出してみてください。
ある事例を紹介します。
企業の経営の良し悪しを判断する目安を探せ―。
ある銀行が融資の調査部門に出した課題です。
その課題は、融資部門にとって難しいものでした。
利益を出しているからといって良い経営を行っている
とは限りませんし、赤字だからといって悪い経営とも
言い切れないからです。黒字であっても、新しい商品や
サービスの開発にお金を使っていなかったり、
採用や育成を行っていなかったり、出ていくお金を抑えて、
かろうじて黒字になっているだけかもしれません。
今日の黒字が明日の赤字を生むような経営は
けっして良いとは言えません。それは将来の会社に
損害を与えているだけです。今は利益をあげていなくても、
長年取り組んできた新しい商品やサービスの開発が実り、
大きな黒字になる直前かもしれません。このように、
黒字だから良い経営をしているとは限りませんし、
赤字だから悪い経営とは言い切れないのです。
この銀行の調査部は、何百社もの企業を調べた結果、
ある事実を発見しました。要約すると、次のとおりです。
経営チームがチームとして機能していない企業は
問題が多く、経営チームがチームとして機能している企業は、
経営者も士気が高く業績もよい。これは大企業に限らず、
中小企業にも同じことが言えました。
その後、経営チームがチームとして機能しているかどうかを
基準に、融資の判断を行っていった結果、この銀行の業績は
伸びていきました。「経営チームがトップ一人の考えで
動かされている状態」と「経営チームが自分たちの総意で
動いている状態」。その違いが企業の成長を決定づけるのです。
同じ会社で一緒に仕事をしていて、お互いをよく理解していれば
仲間と言えるかもしれません。しかし、経営チームは仲間ではなく、
「同志」なのです。経営チームに必要なのは、「仲の良さ」ではなく
「仕事ぶりの良さ」です。ドラッカーはこう言っています。
トップマネジメントがチームとして機能するには、
いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲の良さで機能させることはできない。
好き嫌いは問題ではない。人間関係に関わりなく、
トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームがあっても、チームとして
機能していなければ、力は発揮されません。
停滞している企業の経営チームは意思の疎通もなく、
それぞれが担当部門の仕事に忙しくしています。
それに対して、成長している企業の経営チームは、
それぞれが経営の仕事にあたっています。
経営チームをチームとして機能させてください。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームを強化したい社長様へ
いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。
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