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何から何まで一人で決めている社長様へ
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アクションポイント
誰が何に責任を持っているか書き出してみてください。
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「社長に聞いてみないとわからない……」
「社長の了解がないとわからない……」
「社長が出張でいないからハンコがもらえない……」
会社の最終的な責任を負っているのは社長です。
重要なことを最後に決めなければならないのはもちろん社長です。
とは言え、何から何まで社長一人で
決めなければ何も始まらない組織は、
発展していけません。それでは、優れた人の本当の力が
発揮されないからです。
第一、それでは社長の体がいくつあっても足りません。
たとえ、責任者を置いていたとしても、
決定権を与えていなければ、
その責任者は単なる伝達を主たる仕事とする中継者にすぎません。
なんら具体的な手は打たれず失敗が来るのを待っているだけの
状態になります。そして、現実に失敗に至ったときでさえ、
誰一人として、「自分がいけなかった」と思う人はいません。
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ドラッカーは『マネジメント』の中で、
こんな事例を紹介しています。
ある大手製薬会社が、例年の倍という7つの新薬を発売しました。
あらゆる国、専門分野、階層からなるチームが1年かけて戦略を立てて、
綿密な販売計画を練り上げました。ある新薬の販売はヨーロッパから、
ある新薬はアメリカから販売することにしました。あるいは、ある新薬の販売は
一般の医師を、ある新薬は専門の医師を主たる顧客対象としました。
ところが、実際にそれらのものを販売してみると、
あまり期待していなかった新薬2つが売上げを伸ばしました。
逆に期待していた2つは予想外の問題が起こり、
売上げを十分に伸ばせない結果になってしまいました。
しかも期待どおりにいかなかったとき、誰が計画変更の主導権をとるかを
決めていませんでした。そのため、無数の会議が開かれ、調査が行われ、
レポートがまとめられただけで、なんの行動も起こりませんでした。
そのため、とうとう期待した成果をあげることはできませんでした。
一方、予想以上の成果をあげた新しい商品についても、
その成功をフォローする施策は何らとられませんでした。
その結果、類似品を開発した他社に市場のほとんどを
もっていかれてしまいました。
予想外の問題に遭遇したものについては、
経費を大幅に縮小するか拡大するべきでした。
誰もがわかっていたことでした。
しかし、決定を下すべき人間が誰もいなかったのです。
部長は、大幅な売上を見せた新しい商品の市場を
他社に奪われるという最悪の事態を防げたはずでした。
ところが部長は、営業目標や営業計画を変更す
る権限を持っていませんでした。
しかし、誰かが違いを犯したわけではありませんでした。
営業部長は何の権限も与えられていない、
指示命令に従う番頭役にすぎなかったのです。
組織は、「誰が何に責任と権限を持つか」を
決めておかなければなりません。
社長がいちいち指示しなくても、
決定を下すことのできる人間が必要です。
どんな組織も全体の危機に遭遇するものです。
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そのとき、明確な命令権が一人の人間に与えられていなければ、
組織全体が滅びてしまいます。意思決定者を明確にしておくのは、
それぞれが自分の仕事に責任を持って仕事をし、
事業が危機に瀕したときに、それを見過ごすことなく、
組織の一人ひとりが力を発揮できるようにするためです。
ドラッカーはこう言っています。
第一に、トップマネジメントチームのメンバーは、
それぞれの担当分野において最終的な決定権をもつ。
各メンバーの決定に対し、他のメンバーは異議を唱えることはできない。
担当する者が最終決定者である。
ピーター・ドラッカー
<経営チーム6つの条件>
□ 経営チームは各人が最終決定者
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下淳一郎
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームを強化したい社長様へ
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いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。