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経営チームの課題

トップマネジメントはチームによる仕事である。ピーター・ドラッカー


経営チームがない企業は行き詰る

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一人の限界に直面している社長様へ

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アクションポイント
御社に経営チームはありますか?なければすぐにでもつくってください。

 

上場企業の経営現場で密かに進行している“深刻な問題”についてお話しします。それは、「経営陣が、チームとして機能していない」ということです。

 

こんなこと、ありませんか?

・役員はそれぞれ事業部の責任者として個別最適で動いており、
全社を見ているのは社長ただ一人。

・役員が顔を合わせるのは、形式的な週次の役員会議だけ。

・本音で語り合う場がなく、意見交換や相互理解の機会も極めて乏しい。

・役員はそもそも教育の対象外となっている。

・役員同士の信頼関係は浅く、意思統一は表面的にとどまっている。

 

経済産業省の調査では、上場企業の役員の約65%が
役員間のコミュニケーションに課題があると回答しています。
さらに49%の役員が「経営への関与が形式的だ」と
感じているというデータもあります。
つまり、多く企業では「経営陣は存在していても
経営チームにはなっていない」のが現実です。。

 

そのままにしておくと、どうなるのか?

はっきり言えば、企業の成長はある段階で止まります。それはなぜか?

1.社長の孤独が深まり、意思決定が独断に偏っていく。

2.経営判断の質が下がる。

3.縦割りが進みリスクが経営層に伝わらない。

4.部門同士の対立や無関心が起こり、協業が進まない。

5.戦略の実行が遅れ、変化の波に対応できなくなる。

6.どんなに優れた戦略を掲げていても、「実行されない戦略」になります。

7.特に危険なのは、社長の負荷が大き過ぎることです。

これが、経営チームがない企業が行き詰る理由、です。

 

現在、経営者向けセミナーや勉強会の多くは
「社長のリーダーシップ強化」ばかりに焦点を当てています。
でも、それは社長にさらに重い責任を課すことでしかなく、
経営陣をチーム化せずに個人技で乗り切ろうとする発想です。

これは、経営者個人の問題ではありません。
「経営の構造」が間違っているのです。
ではどうすればいいのでしょうか?
ドラッカーさんはこう言っています。

 

ごくごく小さな事業を除くあらゆる事業において、
CEOの仕事は一人の仕事として
組み立てることは不可能である。
それは、共同して行動する数人からなる
チームの仕事として組み立てる必要がある。
ピーター・ドラッカー

 

 

つまり、経営とは「一人の英雄的リーダーが
担うものではない」ということです。
経営陣というチームで機能すべき仕事であると、
ドラッカーははっきり指摘しています。

これは、単なる理想論ではありません。
今日の経営環境はあまりに複雑で、技術、法規制、
グローバル情勢、労働市場、すべてが複雑に絡み合っています。

ある上場企業の事例をご紹介します。
その企業は、当時、非常に順調に業績を伸ばしていました。
役員たちは皆、優秀な実務家。MBAホルダーもいれば、
元コンサル出身の人もいました。

しかし、経営会議では常に報告ばかりで、
議論は形式的。お互いの思いや課題について
本音で語ることは一切ありませんでした。

結果として、どうなったか。役員同士の連携はなく、
施策の整合性が取れなくなり、各部門のKPIはバラバラ、
最終的には、業績は鈍化、株価は半年で20%下落。
表面的には「優秀な役員が揃っている」状態でしたが、
経営チームとしての機能はゼロでした。

私はこの経験から、「経営陣が一枚岩のチームになること」こそが、
事業の成長を持続させる唯一の道であると確信しています。

 

それでは何から始めればいいのでしょうか。3つお伝えします。

1. 経営会議を“議論の場”に再構築する

情報の報告だけでなく、「戦略的論点」について
意見を戦わせる場へ。各役員の意見が
全社視点でどう影響するかを、全員で共有する。

 

2. 経営陣の“個別面談”を定期的に設ける

社長と役員、または役員同士で、
部門を越えてテーマ別に対話する。
価値観やビジョンのすり合わせを丁寧に行う。

 

3. “経営陣向けの学び直し”を制度化する

役員を「教育対象から外す」という誤解を払拭し、
ドラッカーや最新の経営知識を共有.
互いの学びが“共通言語”になることで、意思疎通のスピードが上がる。

これらを実行するだけでも、経営チームの質は劇的に変わります。

 

詳細については、私がまとめた
書籍『ドラッカーが教える 最強の経営チームのつくり方』
に記しています。ぜひお手にとってみてください。

 

経営の仕事は、社長一人でこなすものではなく
チームの仕事です。しかし、多くの企業で、
経営陣は“存在”していても、チームにはなっていません。

 

経営陣がバラバラなままだと、事業の成長は必ず止まります。
優秀な個人が何人いても、チームでなければ
経営はやがて行き詰ります。改革の第一歩は
「会話」であり、共感と協力を呼び起こす設計が必要です。

 

あなたが社長として、あるいは経営幹部として、
毎日どれほど多くの判断をし、責任を引き受けているか
――私は痛いほど理解しています。

 

経営は、あなた一人で担うものではありません。
もし、あなたが孤独を感じているなら、そ
れはあなたの力が足りないからではなく、

 

チームとして機能する仕組みが欠けているからなのです。
「一緒に考える」「一緒に責任を負う」仲間を持てる経営陣を、
あなた自身の手で築いていってください。
あなたのその一歩が、組織全体を、そして未来を変えていきます。

 

 

 

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詳しくは、こちらでお読みになれます

ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎

人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。

ピーター・ドラッカー

 

 

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