経営会議を改善したい社長様へ
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アクションポイント
思っていてまだ言っていないことを誰かに話してください。
経営チームはメンバー全員が共通の意識を持つに至るまで、
そのチームの力は発揮されません。会社を良くしていくためには、
会話が必要であり、共通の言葉が必要です。
チームは個の連立であるがゆえに、
経営チームのメンバーは自ら進んで自分の考えを
他の人に周知させ、人の考えを理解しておかなければ
ならないのです。ドラッカーはこう言っています。
第六に、トップマネジメントの仕事は、トップマネジメントチーム内の
意思の疎通に精力的に取り組むことを要求する。トップマネジメントに
はあまりに多くの仕事があるからである。さらには、各メンバーが、
それぞれの担当する分野で最大限の自立性をもって行動しなければならないからである。
そのような自立性は、自らの考えと行動をトップマネジメントチーム内に
周知させているときにのみ許される。
ピーター・ドラッカー
リクルートが年商30億円の頃、同社は「じっくり取締役会議」
と称する合宿を月1回行い、常に徹底した話し合いの場を持っていました。
リクルートを創業した江副浩正氏は「私はかなり譲ってきた」と言い、
他のメンバーは「ほとんど押し切られた」と言っていました。
のちに、「はじめの頃は、衝突ばかりだったが、
後半はお互い何を考えているかわかり合えるようになった」
と言っていました。そこに徹底した話し合いがあり、
意思の疎通があったことを物語っています。
江副氏は「共に湯につかり、夕食後には将来のリクルート像を語った。
夜食にはおにぎりを用意してもらい、夜を徹して議論し合った。
その合宿で相互理解を深め、信頼感を深め、経営戦略を共有した。
議題はあらかじめ用意していたが、派生したテーマでも意見を戦わせた」
と語っていました。このように、成功する企業は経営チーム内で
とことん議論を戦わせ、意思の疎通に精力的に取り組んでいます。
経営チームが担うべき仕事は何か―。
理念にせよ、使命にせよ、目標にせよ、組織にせよ、
何から何まで経営チームの仕事です。
「わが社は、何を目指すべきか」「将来どんな会社にしたいのか」を
徹底的に話し合わなければなりません。
議論を尽くした後は、もちろん一つの決定を
出さなくてはなりません。チームで何かを決定する以上、
合意形成は必須です。一方、合意形成そのものが
目的ではありません。
そのような損失を起こさないために、
経営チームのメンバーは、自分の考えをはっきり主張することを
許されなければなりません。意見のぶつかり合いの中から
さらに良いもの、さらにレベルの高いものが出てくるからです。
協調とは、お互いがお互いを尊重し、お互いがお互いの強みを
活かし合うことであって、“和のごまかし”ではありません。
腹が立つことを言うメンバーの考えに対して、
賛同するか反対するかを決める前に自分とは違う意見に
耳を傾けることを自分の仕事としなければならないのです。
<経営チーム6つの条件>
□ 経営チームは意思の疎通が命!
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
著 者 : ドラッカー専門の経営チームコンサルタント 山下 淳一郎
出版社 : 同友館 1,600円(税別)
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
経営チームを強化したい社長様へ
いかなる組織といえども、その業績はトップマネジメントにかかっている。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、経営チームが不可欠です。
さらなる発展のために、経営チームをつくりましょう。
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