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ドラッカーが教える ”経営者の仕事”

トップマネジメントチームを構築しておかなければならない。ピーター・ドラッカー


ドラッカーを読むべき理由

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これら5つの質問は、正面から答えていくならば、
必ずや、各位のスキルと能力とコミットを深化させ、あるいは向上させていくはずである。
ビジョンを高め、自らの手で未来を築いていくことを可能にするはずである。
ピーター・ドラッカー

PHP研究所のTHE21 ON LINE

 

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多くの経営者が座右の書として「ドラッカー」を上げている。だが、そもそもなぜ経営者はドラッカーを読むのか。ドラッカー専門のコンサルタントである山下氏によれば、「それは、社員としての仕事と経営者の仕事がガラッと変わってしまうから」だという。そして、そんな経営者に道を示してくれるのがドラッカーなのだ。数あるドラッカーの教えのうち、経営者にまず知っておいてもらいたいという「5つの質問」について寄稿してもらった。

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取締役になった瞬間、仕事がわからなくなる

 

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「社長、経営って何ですか? 経営って何をすればいいんですか?」。これは以前、私が取締役の任命を受けた時、当時の上司である社長に言った言葉です。営業部の仕事は営業をすることです。経理部の仕事は経理をすることです。それと同じように、経営者の仕事は経営をすることです。経営者という肩書があるから経営者なのではありません。経営の仕事をするから経営者なのです。

 

とはいえ、何をすれば経営をしていると言えるのか、何をしなければ経営をしていないことになるのか、当時の私はそれがまったくわかりませんでした。その時の社長の答えは、「それを考えるのが君の仕事だろ」でした。厳しい口調でしたが今思えば、「経営者の仕事は何をするべきかを考えることだ」と教えてくれた気がします。私は、取締役に昇進して嬉しかったものの、事実上、社会人1年生に逆戻りしたのと同じでした。しかも、「自分の仕事は自分で考えなさい」ですから、私は困り果ててしまいました。

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自分の仕事にしか手が回らない取締役

 

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私は仕事柄、多くの経営者の方々とお会いする機会に恵まれました。ところが、多くの経営者は、名刺に取締役と書かれながらも営業出身の人は客先を走り回っていて、経理出身の人は相変わらず電卓を叩いています。特に取締役の多くの方々は、取締役兼○○部長といったように、一つの部門の責任者を兼任されています。その、取締役兼○○部長は担当部門の仕事にフル回転で、とても経営の仕事に時間を割くことはできません。たとえ経営会議に出席していても、頭の中は「自分の仕事が溜まっていて忙しいんだ。早く自分の仕事に戻りたい」と思っていることでしょう。

ほとんどの経営者は、営業部、管理部といった一つの部門の仕事を経験して経営者になっています。中には、もちろん学生時代に起業してそのまま経営者になった方もおりますが、ほとんどの経営者は、ある分野の仕事で経験を積んで経営者になっています。それが、ある日経営者になった途端、仕事の勝手がガラリと変わります。

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平社員と取締役の仕事は「地球と宇宙」ほど違う

 

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地球で方向性を規定するものは東西南北です。現在の位置を特定するものは緯度経度です。仮にあなたが、地上を飛び立ち宇宙に行ったとします。宇宙で方向性を規定しようと考えても宇宙に東西南北はありません。また、現在地を把握しようと思っても宇宙に緯度経度はありません。地球と宇宙とでは何から何まで勝手が違います。それと同じように、これまで経験を積んできた分野の仕事と経営者の仕事は勝手はまったく違うのです。経営者になった本人も経営者としてどう仕事にあたっていいかわからないのです。

経営者はその勝手の違いに戸惑いを感じながら、これまで経験した分野の仕事を手掛かりに、日々様々な難題と格闘しています。これまで慣れ親しんだ仕事に引っ張られ、一つの部門の責任者としての仕事に専念してしまい、日々過密なスケジュールを全力で駆け抜ける中で、頭の中のリストから経営という仕事が消えていってしまいます。それが、経営者の現実です。

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経営者の迷いを払拭する「ドラッカー5つの質問」とは?

 

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経営者の仕事は、「考えること」「決めること」「行なうこと」、この3つに尽きます。こう言い切ってしまうと、あまりにもシンプルに聞こえてしまいますが、経営者の「考えること」は気が遠くなるほど多岐にわたり、経営者の「決めること」は絡み合ったコードの様に複雑で、経営者の「行なうべきこと」は体がいくつあっても足りないほど多くあります。では、経営者の役割を果たすために、何を考え、何を決め、何を行なえばいいのか。経営者のそんな難題に助けの手を差し伸べてくれるものが、ドラッカー5つの質問です。

これは、自分たちの使命は何か、自分たちはどんなお客様のお役に立ちたいのか、お客様が望んでいることは何かということについて、いろいろな角度から考えを巡らし、様々な視点から会社の考えをしっかり固めていきましょう、ということが質問形式でまとめられているものです。具体的には、以下の5つです。

第1の質問 われわれの使命は何か

第2の質問 われわれの顧客は誰か

第3の質問 顧客の価値は何か

第4の質問 われわれの成果は何か

第5の質問 われわれの計画は何か

ドラッカー教授はこう言っています。「これら5つの質問は、正面から答えていくならば、必ずや、各位のスキルと能力とコミットを深化させ、あるいは向上させていくはずである。ビジョンを高め、自らの手で未来を築いていくことを可能にするはずである」。

会社と言っても人間の集まりです。事業と言っても人間が人間に行なう行為です。人間が人間として仕事をするためには価値ある目的が必要ですし、仕事の向こうにいるお客様のことを考えなければ価値ある事業になり得ません。人間を離れて会社もありませんし、人間を離れて事業もありません。名経営者がドラッカーを読むのは、すべての物事の真ん中に人間を置いて、経営者としてのあるべき姿を教え導いてくれるからです。

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「使命」は決して、きれいごとではない

 

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この問いのうち第一のものは「われわれの使命は何か」です。使命とは、「会社をこう良くしたいという自分たちの都合」ではなく「社会をこう良くしたいという内面から込み上げるエネルギー」であり、社会のお役に立てる具体的な何かです。こういうと、「厳しい世の中、そんな綺麗ごと言ってられないぞ」とお叱りを受けそうです。もちろん、売上や利益は会社が生きていくためになくてはならないものです。しかし売上や利益は事業の目的ではありません。

ドラッカーはこう言っています。「組織に働く者は、組織の使命が社会において重要であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念をもたなければならない。この信念がなければ、いかなる組織といえども、自信と誇りを失い、成果を上げる能力を失う」。

使命が会社で共有されていなければ、会社で働く一人ひとりの力は発揮されず、会社は成果をあげられなくなってしまいます。たとえばファーストリテイリングの柳井会長も、著書『経営者になるためのノート』(PHP研究所)の中で、「経営者とは成果をあげる人であり、一番大事なことは社会における自分たちの存在意義、つまり、使命を考えること」だと言っています。経営者の方、あるいはこれから経営者を目指す方は、ぜひこの「ドラッカーの5つの質問」を胸に、使命を確立され、さらなる繁栄を目指していってほしいと思います。

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